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春 建築工房の様子①-築50年の長屋の改修-

  • September 22, 2014

現在、あるご夫婦の依頼で長屋の改修工事を行っています。
お施主様の一番の御要望は中庭の見えるキッチン一体型LDKです。

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ただ、築50年の長屋でもともと平屋だったものを増築し二階建てになっていた物件のため、
構造部を心配しながらも壁を少しずつ取り除きました。



すると、見えていた柱とは別に、柱と細い梁が出てきました。

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右の写真の色の濃くて古い柱が、今回出てきたこの長屋本来の柱です
キッチンと居間の間に柱が5本あり、見えていた色の綺麗な
柱と2列になって壁の中に隠れていました。

しかも綺麗な方の柱は、基礎はあるけど梁がない…というものでした。



ただでさえ築50年で、本来平屋である建物の柱梁に二階部分の重さも加わり、この状態では広々リビングどころか、
二階部を支え続けるのも難しい状態でした。

そんな中でもお施主様の広々リビングと、構造をめちゃくちゃにされたままの長屋の構造補強とを両立させる方法はないかと考え、
現場と相談します。

そこで、見えていた、基礎のある方の柱に36cmの高さのある大きな梁をつけ
そちらで荷重をもたせる
ことにしました。細い梁と柱は撤去しました。

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上の写真は古い梁を撤去している風景ですが、職人さんが片手で掴めてしまうほど細いことが分かります。
  




右の写真は作業後の写真です。梁を付けた状態です。
お施主様の要望である広々とした空間を作りながらも、構造補強を行いました。



壊してみないと分からないことが多いことが改修工事の難しいところですが、
知識と知恵と現場の汗を集結させれば、
予算の厳しい中でも
古い建物はよみがえり、
新築にはない古き良き風情を残した住みよい住まいに生まれ変わ
ことができます。


ただ、現場では今日も斜めの壁や床と格闘し、
工事が進むたびに“あそこの柱と梁は大丈夫なのか…“と気がかりな日々が続きますが…。

 


 


 


 


 


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